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そらに描いた物語
H19年11月26日〜。個人の趣味による二次創作メインの小説(+お題)サイトです。各原作者様・出版社様・企業様とは全く関係ありません。同人要素を含んでおりますのでご注意ください。
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大変お久しぶりです、千佳です。元:緋蓮です。
無事ネットに復活しまして、サイト移転とサイト名変更と同時に改名しました。
またこれからよろしくお願いします。

サイトは文章を手直ししてるんで整理中ですが……。
サーチ登録させていただいてからカウンタの回りがすごいです。
ありがとうございます。
後ろ暗い話ばっかりでかわいいのがないのが、あれ?ってなります。
書いてるの私なんですけどね……。

只今、リクエスト企画しています。
お願いします、誰か参加してください……。
ぼっちは泣きそうです。
どなたか、お願いしますo(_ _)o

23巻読みました。
感想は長くなるんでまた今度にします。
神田さんがかっこよすぎました……。もうなんか、美しいですね。

今年もよろしくお願いします。
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大変お久しぶりです、緋蓮です。

前ここに来てから、年を跨いで約半年ですね…。
正月からネット環境がちょっと。

その間に、大変な自然災害が起きましたね…。
被災された方々には謹んでお見舞い申し上げます。
何か自分のできることで誰かの力になれたらと思いつつ。
私は関西人なので揺れにすら気づきませんでした。

えっと、久しぶりに顔を出しておいてこんなこと言い出すなんて駄目人間の極みですが、サイトを一年間お休みさせていただこうと思います。
帰ってきたら整理とかいろいろしたいと思いますが、今は本当に無理で。
こんな亀サイト(しかも、ブログしか更新されてない)にいらしてくださる天使みたいな皆様、いきなりすみません。
絶対帰ってきます。サイトもここもこのままでいくつもりなので、また潜ってるなーぐらいでお願いします。
こっちには何か書きに来るかもしれませんが、pixivとかも一年間は留守にします。
リンクしてくださってる方はペリッと剥していただけたら、常時と対して変わりませんがよろしくお願いします。

ちまちまと溜まってた短文をとりあえず上げました。

NO.6の漫画&アニメ化おめでとうございます。
テンションが上りすぎて、最近の緋蓮さんはふわふわしてます。
楽しみです、もう色々と。アニメビジュアルかわいいなーとか。
あさのさんブームが来ることを楽しみにしてます。

では、またしばらくの間。
好きだ。紫苑はとてもシンプルにそう思う。
紫苑はネズミを見つめていた。
ネズミはこの地下の家にいるときは大抵読書に勤しんでいる。それは現在も例に洩れず。その姿も絵画のように様になっていて、紫苑は思わずため息を吐いた。
紫苑はハムレット達に朗読を終えた後、それとは違う本を開いた。けれど、視線は美しい同居人から離れない。そうし始めてから既に時計の長針がいくつか数字を進めていた。
ぼんやりと何もなくただネズミのことがとても好きだとだけ思う。
「先ほどから熱い視線をありがとうございます。どうかなされましたか、陛下?」
パタンと本を閉じる姿さえ優美だ。
紫苑の視線を絡めとったネズミが美しく唇を釣り上げる。
「気付いてたのか。黙ってるとか意地が悪い」
「気付かないほうがおかしいだろ。あんなに熱く見つめられちゃあな。人のことをじっと観察するほうが趣味が悪いと思うぜ」
ネズミが優位をちらつかせ、喉で笑う。それさえ見蕩れそうになる。彼はそれほどまでに人を惹きつける。
「ネズミの観察は素敵な趣味だと思うけど」
本心から言えば、嫌そうな顔をしたネズミに溜飲が少し下がった。
「…で?」
「何が?」
「見てただろ」
「うん」
紫苑は問われた事実に素直に頷いた。
「何でだ?」
紫苑が彼を見ていたのは事実だ。けれど、それには特に用があったわけでも、何かを考えていたわけでもない。ぼんやりと見ていた、本当にそれだけ。
ただ敢えて言うならば、
「好きだなって思って」
そう言えば、ネズミは随分と重たいため息を吐いた。
 

天然紫苑さん。
きっとネズミは大変だと思う。

2011/04/10
 
アレンは小さく息を吐いた。吐息は白く宙に漂い、その軌跡を目で追う。その鼻先や頬は赤く染まっている。
大した上着も着ず、白い景色の中で立ち尽くす。黒いベストに雪が積もる。
それでも、アレンには冷たさも寒さも隔たったように朧気にしか感じられなかった。
ティムキャンピーが心配そうに傍を飛ぶ。度々アレンの服を引っ張ったが、アレンはそれに大丈夫だよと一度答えたきりで、ただぼんやりと立っていた。
「モヤシ」
背後から腕を掴まれる。
振り返ると犬猿の仲の同僚が顔をしかめていて。アレンは思わずきょとんとしてしまった。
「何ですか」
あまりに意外な相手にぱちぱちと瞼を瞬かせる。
その様子に神田は白いため息を吐いた。
「来い」
そう言って踵をかえす。掴まれた手は解放されず、アレンは後を付いていく。
痛いぐらい強く握られた手首。その温かさを自覚した途端、感覚がはっきりと輪郭を持った。
「神田ー、寒いです」
「馬鹿だろ」

2011/04/01




散乱した瓦礫の上を黒衣を纏った青年が進む。崩れかけた廃墟には至るところにAKUMAとの戦闘の痕跡が残っていた。今回の任務でイノセンスは見つからず、怪奇はエクソシストを誘き出すために用意されたようで多くの悪魔だけが蔓延っていた。
彼が足を踏み入れたそこは壁がなく瓦礫の山に弱く光が降り注いでいる。その中に青年と同じくコートを纏った白髪の少年がいた。佇む少年はどこか遠くを見ており、それは人形のようで。柔らかく穏やかな表情。辺りに飛び散った破片、液体。酷いコントラスト。そこは作りものめいた箱庭の空間でしかなかった。
青年は魅入られたように少年の様子をただ見つめた。
少年の顔に笑みが浮かんだ。完全なる静寂に彼の声だけが響く。それは死者の魂への慈悲であり、愛。それこそ聖母のように。少し前まで殺し合いを繰り広げていた相手を慈しむ。
その優しく愛おしむ声音に青年は吐き気がした。
 

血の海で愛を捧げるマリア
 
2011/03/26




目の前の赤毛がへらへらと胡散臭い笑みを浮かべる。その赤く腫れた頬はさっき神田が作ったものだ。
「なあ、どんなやつなんさー」
殴られてもへらりと笑ったまま去る気配はない。その情報に関する執念は流石にブックマンと言える。
無視しようが睨みつけようが少しも怯まない。任務中でなければさらに一発と言わず殴っている。
「…砂糖漬けのモヤシだ」
神田はラビの鬱陶しさにそう吐き捨てる。
「…なんさ、それ」
ラビは不可解そうに顔をしかめた。
「要は甘くてひょろいってことか?」
眉を寄せたまま首を傾ける。その仕草に腹が立ち、神田はラビの頭をもう一発殴った。これ以上絡むなという牽制も含め。
そう、甘い。それはいつかあいつ自身を死に追いやるだろう。
ふとそんなことを考えた自分に苛立ち、舌打ちした。もう関係ない奴だ。
ただ、ずっと何も移さないガラスような瞳が脳裏から消えない。

2010/12/28
メインが当日までに仕上がって、パソコンの前で小躍り。

談話室からの帰り道。アレンは団員から貰ったお菓子を心置きなく食べた後で上機嫌だった。丁度曲がったところで機嫌の悪そうな同僚に出くわし、目が合う。神田の標準装備は不機嫌で慣れてしまって、鋭い視線もアレンにはいつものことだ。
アレンはふと思いついた企みに小さく笑った。
「神田、happy Halloween!」
言われた相手はその言葉に心底面倒くさいと顔をしかめる。
「trick or treat?」
その対応も全く気にかけず、アレンは両手を差し出しお菓子を強請る。
「お菓子がないなら悪戯しますよ」
アレンはニコーっと楽しげに笑みを深くした。ラビならば角と尖った尻尾が見えると言いそうな笑顔だ。
神田はイベントも甘い菓子も嫌いで有名だ。勿論それを承知の完全なる確信犯の目的は悪戯に決まっている。アレンは持っているはずがないと心の中でほくそ笑んだ。
「あるぜ」
アレンはぱちくりと目を瞬かせる。その呆気にとられた表情は年相応に幼かった。
「えー!」
驚きと不満の入り混じった声が上がった。そして、じっとりと恨みがましい視線が神田に注がれる。
「なんで、持ってるんですか」
理不尽な非難に神田の眉が寄る。
「お前みたいなのがいるからな」
「…バ神田のくせに」
余計な知恵付けてんじゃないですよ
アレンはチッと舌打ちして、小さな声で吐き捨てた。ピキッと神田の額に青筋が浮かぶ。じろりと睨みつけるが、アレンにはどこ吹く風だ。
長い指がアレンの頬を抓り上げた。手の筋が浮くほどの力を柔らかい肉に容赦なく加える。
「いひゃひへす」
流石の痛みにアレンの目に涙が滲む。真剣に痛い。手を離せと抵抗を試みるが、意味をなさない。
「痛くしてんだから当たり前だろ」
「さど」
「なんか言ったか」
「いへ」
アレンは明後日を向いて、恐ろしく冷たい視線をやり過ごす。諦めたようなため息が落とされ、頬を抓る力が緩んだ。やっと解放された頬は赤くなっており、アレンは無言でそこを撫でる。
一呼吸置いて神田が口を開いた。
「trick or treat」
その言葉にアレンはにこっと笑って、
逃走を謀った。
「逃げんじゃねぇ」
神田にしっかりと襟を掴まれ阻まれる。つまり、逃走の勢いは全て首への負荷となる。
「神田、首っ、首締まってるっ」
仕方なくアレンが体を元に戻すと、襟を掴む手が離れた。締まっていた気管に空気が流れこみ、アレンは小さな咳を繰り返す。
「待ってください。どこかにあるはずなんで」
呼吸の落ち着いたアレンは慌ててポケットの中を探りだした。
神田が鼻で笑う。
「てめえのことだ、貰ってばっかで、全部片っ端から食ったんだろ」
「…その通りです」
アレンは心の中で舌打ちし、お菓子なんてありませんよと開き直った。
神田の口角が小さく上がる。
「悪戯だな」
 
アレンは再び地面を蹴った。
 
 
 
うちのアレンさんは標準装備で黒いけど、なぜか神田さんに勝てません。普段は振り回してるのに。私の好みが無意識で出てるんでしょうか?

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